化学と教育
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水晶とめのう(ご当地の化学[山梨県/関東支部])
宮川 和博
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2016 年 64 巻 3 号 p. 126-129

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抄録

水晶とめのうは同じ石英質の鉱物であり,山梨県の研磨宝飾産業において古くから宝飾品や彫刻の材料として利用されてきた宝石である。水晶には本来の無色透明の結晶以外に紫,黄,茶,ピンクなどの色つきのものや他の鉱物が内包されたものなどが存在し,身近で人気の高い宝石である。めのうは長年培われた着色技術と研磨技術によって,天然の模様に様々な色が与えられ,多種多彩な製品に生まれ変わる魅力的な宝石である。本講座では,水晶やめのうの特性,天然水晶と合成水晶の鑑別方法,めのうの着色技術などについて報告する。口絵11ページ参照。

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© 2016 公益社団法人 日本化学会
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