日本東洋医学雑誌
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原著
メタボリックシンドロームと腹力
―健診受診者999名の検討―
大熊 康裕青山 重雄金倉 洋一金子 幸夫佐藤 祐造
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2008 年 59 巻 1 号 p. 47-51

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抄録

メタボリックシンドロームは,腹部内臓脂肪の蓄積が原因で発症する。漢方医学には,腹部を診察し疾病の診断を行う腹診がある。そこで,健診受診者を対象に,メタボリックシンドロームと腹診による腹力との関連性について検討した。対象者は999名で,男性は619名,女性は380名であった。メタボリックシンドロームは14.5%(男性21.3%,女性3.4%)に認められ,メタボリックシンドローム予備軍も含めた有病率は40.8%(男性55.9%,女性16.3%)と高率であった。
一方,腹診では,実証19.1%,中間証64.6%,虚証16.3%であった。実証は,そのほとんどがメタボリックシンドローム,あるいはその予備軍であった。虚証の中には,メタボリックシンドローム,あるいはその予備軍は存在しなかった。以上の結果は,腹力の判定がメタボリックシンドロームの良好なスクリーニング法となりうることを示唆している。

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© 2008 一般社団法人 日本東洋医学会
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