2008 年 59 巻 3 号 p. 483-489
顔面に紅斑を有するアトピー性皮膚炎患者14名に対して,白虎加人参湯を投与した。その際,本剤の投与前に患者の自覚症状や体質に関するアンケート調査を実施した。また,本剤投与中の「ほてり」や「口渇」の推移を記録するため,症状日誌を作成し,それぞれの症状の程度をスコア化して患者自身に記載していただくことで自覚症状の変化と薬剤の効果を評価した。
その結果,白虎加人参湯は顔面のほてりを強く自覚する患者の顔のほてりを改善させる効果があることが明らかになった。