千葉大学大学院医学研究院先端和漢診療学講座
千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座
2008 年 59 巻 4 号 p. 647-649
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手術適応がある4歳男児の小児陰嚢水腫に対して漢方治療が奏効した一症例を経験した。左陰嚢水腫の診断で手術を勧められたが,五苓散エキスを投与し水腫が縮小した。幼稚園入園と同時に増悪したため小建中湯エキスに転方したところ水腫が消失,再発も認めず経過良好である。このことから手術適応のある陰嚢水腫でも希望があれば一定期間,漢方治療を試みる価値があり,治療の際には利水剤の他に小建中湯も鑑別にあげるべき処方になりうると考えられた。
日本東洋醫學會誌
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