日本東洋医学雑誌
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東洋医学の広場
半表半裏の発生学的考察
田原 英一新谷 卓弘三潴 忠道
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キーワード: 半表半裏, 鰓弓, 発生学, 傷寒論
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2008 年 59 巻 6 号 p. 813-820

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抄録

漢方医学において半表半裏とされる部位について,傷寒論条文を発生学的に検討したところ,鰓弓領域と一致性がみられた。鰓弓部分は主に三叉神経から迷走神経の支配領域に一致し,一部内耳神経と副神経にも関連が見られた。つまり,半表半裏証は鰓弓由来の部分が熱を持っている病態と考えられる。傷寒論と発生学は本来別のものであり,傷寒論の病態を発生学的に理解することには限界もあるが,理解の一助にもなるのではないかと思われる。

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© 2008 一般社団法人 日本東洋医学会
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