千葉大学医学部附属病院和漢診療科
千葉大学大学院医学研究院先端和漢診療学講座
鹿島労災病院内科
千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座
とさクリニック
2009 年 60 巻 2 号 p. 171-175
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
線維筋痛症による全身の疼痛に対し,白虎湯加味方が有効であった症例を経験した。症例は65歳女性。自覚症状として,夏場に,あるいは入浴などで身体が温まると増悪する全身の疼痛および口渇,多飲があり,身熱の甚だしい状態と考えて,白虎湯加味方を使用したところ全身の疼痛が消失した。線維筋痛症に対する漢方治療は,附子剤や柴胡剤が処方される症例が多いが,温熱刺激により全身の疼痛が悪化する症例には白虎湯類が有効である可能性が示唆された。
日本東洋醫學會誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら