日本東洋医学雑誌
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臨床報告
閉塞性動脈硬化症による間欠性跛行と下肢潰瘍に自家製桂枝茯苓丸と大柴胡湯が著効した一例
來村 昌紀寺澤 捷年関矢 信康地野 充時橋本 すみれ並木 隆雄王子 剛小川 恵子大野 賢二平崎 能郎笠原 裕司林 克美
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2009 年 60 巻 3 号 p. 365-369

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抄録
閉塞性動脈硬化症による下肢潰瘍は抗血小板療法や抗凝固療法などの保存的治療に抵抗性の場合,下肢切断術が必要とされる重症の虚血病変である。今回,我々は自家製桂枝茯苓丸と大柴胡湯を投与し,閉塞性動脈硬化症による間欠性跛行と下肢潰瘍が改善した73歳男性の症例を経験したので報告する。この症例の経験により閉塞性動脈硬化症による虚血性病変に対し,西洋医学的な抗凝固療法,抗血小板療法に,桂枝茯苓丸や大柴胡湯を併用することで微小循環改善作用が加わり,虚血病変を安全に少ない負担で改善できる可能性があることが示唆された。
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© 2009 一般社団法人 日本東洋医学会
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