日本東洋医学雑誌
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原著
『古今方彙』編纂の意図
鈴木 達彦
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2010 年 61 巻 3 号 p. 289-298

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抄録
『古今方彙』の各種版本における引用の傾向,甲賀通元の編纂の姿勢,および後代の影響について検討した。
1.甲賀通元以前の『古今方彙』は,『万病回春』を初めとする龔廷賢の医書や,『医学入門』などの新方を中心とした処方集である。
2.通元は,『刪補古今方彙』,『重訂古今方彙』において,2度考訂している。現在一般的な『重訂古今方彙』は,『万病回春』,『医学入門』,薛己医書等の新方が中心の処方集である。
3.通元は処方の増補以外に,旧版の出典文献を訂正し,処方名や処方中の薬物や分量を訂正した。
4.原『古今方彙』は,新方を選集する立場に立って成立した処方集であるが,通元の時代に良質の経験方を選集する見方が加わっている。後の日本漢方では経験方が重視されるが,『古今方彙』はその先駆けと見ることができる。
5.『衆方規矩』は,基本処方と加減方という体系で治療を組み立てる処方集である。時代が下るとともに同書は『古今方彙』と同じ性格をもつようになる。
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© 2010 一般社団法人 日本東洋医学会
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