日本東洋医学雑誌
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臨床報告
再燃性胆管炎に漢方治療が奏効した1例
中村 佳子田原 英一三潴 忠道木村 豪雄
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2011 年 62 巻 5 号 p. 669-674

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抄録

漢方治療が奏効した再燃性胆管炎の1例を報告した。症例は31歳,女性。先天性胆管拡張症にて肝部分切除と胆管空腸吻合手術を受けたが,29歳頃から頻回に胆管炎を繰り返し,抗生剤による治療を受けていた。患者は挙児希望で,抗生剤の使用量を減らす為に漢方治療を希望し,当科を受診した。茵蔯蒿湯を基本処方とし大柴胡湯などで随証治療を行い,抗生剤の使用量を顕著に減量でき,妊娠出産に到った。妊娠中の経過は良好であった。胆道再建術後の再燃性胆管炎に対し,漢方治療は試みられてよいと考えられた。

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© 2011 一般社団法人 日本東洋医学会
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