日本東洋医学雑誌
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臨床報告
恐傷腎の一症例
篁 武郎
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2016 年 67 巻 2 号 p. 161-163

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抄録

症例は54歳女性。約1年前に職場で殴られて以降,全身の痛みが出現し,元来よりあった冷えが増悪した。恐傷腎による陽虚水泛と診断して桂枝加苓朮附湯を主体に八味丸を兼用したところ症状が軽快した。主として桂枝加苓朮附湯の補腎利水作用による効果と考えられた。

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© 2016 一般社団法人 日本東洋医学会
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