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日本東洋医学雑誌
Vol. 67 (2016) No. 3 p. 244-250

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http://doi.org/10.3937/kampomed.67.244

原著

【目的】柴苓湯による,経尿道的前立腺切除術(TUR—P)術後の尿道狭窄予防,術後尿道狭窄に対する治療効果,証を考慮した有用性につき検討する。
【対象と方法】前立腺肥大症症例142例を対象とし,柴苓湯9.0gr.分3投与群と非投与群間で術後尿道狭窄予防効果につき検討し,さらに非投与群で術後尿道狭窄を呈した症例に対しても柴苓湯を投与し,その効果を検討した。 また今回の検討症例について柴苓湯証を加味した有用性についても考察した。
【結果】1)柴苓湯投与により狭窄の発生率に有意差が認められた(p = 0.043)。2)非投与群の狭窄に対し,5 例に改善が認められた。3)柴苓湯証ではない症例には与薬せず,柴苓湯証の症例に与薬された場合に狭窄頻度は有意に改善した(p = 0.042)。
【考察】TUR—P 後の柴苓湯投与は,術後尿道狭窄を予防し,術後狭窄に対しても有効である。本方剤は柴苓湯証の症例に適切に投与されるべきである。

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