(財) 日本漢方医学研究所
1985 年 36 巻 3 号 p. 205-208
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湿疹の治療として, 陽証の場合, 実証のものには葛根湯加味を用い, 虚証のものには桂枝加黄耆湯を使用して効果のあった症例を, すでに報告した。また, 同じく陽証で, 腹証に胸脇苦満ならびに腹直筋の緊張をみとめるものに, 〓風敗毒散の奏効した症例も報告した。しかるところ, 上記薬方の証に近似していながら, いずれもみるべき効果のなかった, 重症アトピー性皮膚炎に対して, 桂枝二越婢一湯加味が奏効した2, 3の例を経験したので, 総括して報告する。
日本東洋醫學會誌
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