日本東洋医学雑誌
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医学・薬学教育における伝統医学 (II)
医・歯・薬科大学伝統医学教育の展望
矢数 道明真柳 誠室賀 昭三小曽戸 洋丁 宗鉄大塚 恭男
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1987 年 38 巻 2 号 p. 103-112

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抄録

筆者らは日本の医科・歯科・薬科大学 (学部) における, 伝統医学教育についての調査を実施した。本報では当調査結果のうち, 以下の項目に関する統計分析を報告した。
1) 伝統医学教育における問題点
2) 教育の展望
3) 今後導入がなされるべき課程
この結果, 伝統医学教育を未実施校の過半数がその理由に教育時間不足と担当者の不在を挙げること。現在実施中と今後実施の可能性のある校を合わせると, 全体平均では37%に達っすること。医科・歯科大学では, 今後は臨床医学系教科と自由講座中にて教育が導入される傾向の高いこと。薬科大学では, 現況の独立教科以外に自由講座・卒後教育などにも導入が進む傾向のあることが知られた。

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