日本東洋医学雑誌
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修治附子および烏頭含有アルカロイドの組成ならびにその煎液中への移行に関する研究
近澤 幸嗣郎荒木 重雄玉田 太朗伊藤 清夫伊藤 裕至新井 基夫
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1988 年 39 巻 1 号 p. 33-40

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抄録

修治附子および烏頭の aconitine 類と総 alkaloids 量を測定するとともに, 各種漢方薬中に加えてその煎液中に移行する総 alkaloids 量をも測定した。修治附子は烏頭に比べて総 alkaloids の含有量が高かつた。しかし原型の aconitine 類は烏頭のほうが高く, なかでも hypaconitine の量が4.9倍高かった。また各種漢方薬中に加えた場合, 総 alkaloids の残存率は烏頭よりも修治附子のほうが高く, この値は混じる薬方により影響をうけることが明らかとなった。修治附子または烏頭を単剤で煎じた場合より各種薬方中に加えた場合のほうが, 総 alkaloids の残存率は減少した。同一の附子片に含まれる有効成分でも煎液への残存率, 残存量は混ずる薬方により異なり, それが臨床的に有効にして副作用の軽減をもたらす可能性が示唆された。

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