新潟大学医学部精神神経科
1988 年 39 巻 2 号 p. 135-140
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精神療法と薬物療法を併用しているにもかかわらず,効果が不十分な症例に対して, 漢方薬を追加投与し有効な5症例を得たので若干の考察を加え報告した。喉がつまるといううつ病の症例に半夏厚朴湯を, 月経周期に伴い精神症状の増悪する月経精神病と精神分裂病の症例に当帰芍薬散を, 寛解中に落ち着かなくなった祈祷性精神病の症例に柴胡加竜骨牡蛎湯を, 慢性胃腸障害に起因して不安神経症の症状を呈した症例に小柴胡湯を投与したところ有効であった。
日本東洋醫學會誌
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