日本東洋医学雑誌
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漢方治療が奏効した脳血管障害による高体温症の二例
櫻井 重樹金澤 泰久谷岡 浩寺澤 捷年
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39 巻 (1988-1989) 4 号 p. 263-272

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抄録

脳幹部血管障害に伴って出現した高体温症の2例に対し, 白虎加人参湯を投与して良好な結果を得た。第1例は51歳男性で, 脳幹部出血として当院脳外科に入院。発症直後より時に40℃に達する高体温が持続。諸治に応じないため入院後, 約4ヵ月後に和漢診療室を紹介された。第2例は58歳男性, 脳幹部梗塞と診断され当院脳外科に入院。とじ込め症候群 (lockedin syndrome) を呈し, 高体温を伴った。高体温は諸治に反応せず, 発症後, 約6ヵ月後に和漢診療室を紹介された。両症例に対し白虎加人参湯を投与し, 石膏を15g/日より漸増したが, 石膏が50g/日に達した時点で高体温の下降が得られた。

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