富山医科薬科大学附属病院・和漢診療部
1989 年 40 巻 2 号 p. 79-82
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葛根湯加川〓辛夷はそのエキス剤が保険薬価に収載されており, 今日, 最も知名度の高い葛根湯加味方である。しかし, 本方の出典は本朝経験とのみ記されており, 詳細は不明である。本研究では文献的に葛根湯加味方の系譜をたどることにより本方の成立について検討した。その結果, 本方はその原形を幕末から明治初期に発し, 1960年代に確立した比較的に新しい経験方であることが明らかとなった。また, 今後その出典は『一般用漢方処方の手引き』とするのが妥当であることを論じた。
日本東洋醫學會誌
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