40 巻 (1989-1990) 4 号 p. 199-205
最近, 東洋医学の分野においても, 患者から得られた臨床検査データに対して, 統計的手法を用いた解析が行われるようになった。本雑誌に投稿される論文に関しても, この傾向が認められ,今後さらに強まることが予想される。
用いられる統計的手法としては, t検定等データの母集団に対して正規分布を仮定した方法が多い。それゆえ, その分布が, 著しく正規分布から外れたデータに対して, これらの手法を用いた場合, 誤った結論を導く結果となる。この論文では, 実例を用いて, データ分布の正規性を検討し, さらに正規分布に近づけるためのデータ変換法を示し, 若干の考察を加える。