日本東洋医学雑誌
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小児における正中芯の研究 (第二報)
正中芯と疾患: 気管支喘息を中心に
角田 朋司
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1990 年 41 巻 1 号 p. 31-40

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抄録

小児正中芯の臨床的意義を明らかにするために, 主として統計的手法を用いて分析を試みているが, 今回は4つの疾患 (かぜ症候群, 下痢, 気管支喘息, アトピー性皮膚炎) の正中芯について検討した。正中芯の出現率をみると, これらの疾患のうちでは気管支喘息群が他の3群と比較して男女とも非常に高い値を示している。正中芯の出現率を部位別 (JK分類) にみてみると, J型 (臍上型) は下痢群, アトピー性皮膚炎群に多い。K型 (臍下型) とJK型 (臍上下型) は気管支喘息群に多く, 年齢的にみると7歳以下の群に統計的に有意のものが多く, 8歳以上の群には統計的な差は認められない。さらに喘息男児のJK型出現率は低年齢 (5歳位まで) に多く, 高年齢になるにつれて減少傾向を示す。この喘息男児のJK型出現率は, 喘息なし群と明らかに異なった分布を示しており, 気管支喘息患児の特徴的な所見と考えられる。

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