久留米大学医学部小児科
九州大学医学部心療内科
1990 年 41 巻 2 号 p. 87-89
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漢方治療により症状が改善した心因性発熱の一例を経験したので報告した。熱型は往来寒熱の状態ではなかったが, 症状や胸脇苦満などの理学的所見より小柴胡湯を投与したところ解熱傾向がみられ, 小柴胡湯が本症例に有効であったと考えられた。また, 患者の自覚症状は, たびたび変化したが, 受容的態度で患者の訴えを受けとめ「証をとる」ことを通して, 適切な漢方治療を試み, 常に積極的に治療関係を保てたことも, 治療的に有意義であったと考えられた。
日本東洋醫學會誌
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