自治医科大学神経内科
1991 年 42 巻 1 号 p. 31-35
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
舌所見の中で, 比較的認識が容易であり, 病因以外の影響の少ないものとして歯痕舌がある。歯痕舌の臨床像を検討し, その漢方的発生病理の考察を行った。歯痕舌は当院内科外来患者の9.6%に認められ, 稀なものではない。陰病期の水滞, 脾虚, 脾腎陽虚証に多く, 少陽病期にも認められた。これらの症例では, 歯痕舌を基本に, さらに詳細な病態分類が可能であり, 補剤, 健脾利水剤などの選択に有用な所見と考えられる。
日本東洋醫學會誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら