北里研究所附属東洋医学総合研究所薬剤部門
北里研究所附属東洋医学総合研究所薬剤部門 北里研究所附属東洋医学総合研究所基礎研究部
1992 年 42 巻 4 号 p. 401-407
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防風通聖散料において, 調剤後の保管時に処方に含まれる白色粉末生薬の一部が経時的に紫赤色に呈色したので, この要因を明らかにし, 服薬指導に役立てる目的で, 本研究を行った。防風通聖散料中の白色鉱物生薬と他の防風通聖散料中の生薬との組み合わせで呈色が認められた生薬は白朮と滑石の組合せのみであった。次に両生薬の呈色成分を検討した結果, 滑石中に含まれるケイ酸のアルミニウム化合物と白朮の Atractylon の相互作用により生ずることを明らかにした。
日本東洋醫學會誌
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