日本東洋医学雑誌
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漢方処方の薬効評価における平均への回帰による影響
赤池情報量規準 (AIC) による解析
矢船 明史
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1993 年 43 巻 3 号 p. 413-420

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抄録

漢方処方の薬効評価を目的とした臨床研究においては, 多くの場合, 血圧や血清コレステロールなどの治実療対象となる臨床検査データが高い症例あるいは低い症例を被験者として選び, これらの被験者から治療前と治療後に得られたデータを解析する。このような解析においては, 平均への回帰 (regression toward the mean) の影響による検査値の変化を考慮にいれなければならない。さもなければ, 誤った解析結果を導くことになる。
本論文では, データ解析における平均への回帰 (regression toward the mean) による影響について述べるとともに, 誤った結果を避けるための方法として, 赤池情報量規準 (AIC) を用いた解析方法を示す。

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© 社団法人 日本東洋医学会
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