日本東洋医学雑誌
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慢性関節リウマチ患者の中医学的特徴
顧 旭平菊谷 豊彦松多 邦雄
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1993 年 44 巻 2 号 p. 185-189

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抄録
慢性関節リウマチ (以後RAと略す) 患者106例について, 我々の作成した診断基準により中医学的に弁証分型し, Stage, Class, 合併症, 臨床検査データ, 使用薬剤などの関係を検討し, 以下の結果を得たのでここに報告する。
1) 73%の患者が以下の4証型に分けられた。I型: 陰虚内熱型, II型: 気血〓滞型, III型: 陽虚寒湿型, IV型: 気血両虚型 (陰陽両虚型を含む)。これらの諸型の頻度はII型が最も多く, III型が最も少なかった。
2) III型は, 合併症が最も少なく, 炎症反応も最も軽く, リウマトイド因子 (以後RFと略す) の陽性率は40%と他のI, IV型より有意に低かった。
3) シエーグレン症候群はI型とIV型のみにみられ, レーノー症候群はI型とII型のみにみられた。
4) 証型により合併症や臨床検査データ, 使川薬剤等が違うことは弁証分型が意味のあることを示している。今後, その原因と, 各証型毎の有効薬剤を検討しなければならない。
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