日本東洋医学雑誌
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舌苔の厚さと Pancreatic Function Diagnostant による膵外分泌機能の関連性について
嶋田 豊土佐 寛順寺澤 捷年
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1994 年 44 巻 3 号 p. 451-454

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抄録

舌苔の厚さとPFD試験による膵外分泌機能の関連性について検討した。
対象は疾患は問わないが, 上部消化管内視鏡検査またはX線検査において潰瘍・びらん・表層性胃炎の所見を認めず, 腹部超音波検査においても膵臓を含め異常を認めず, 血液検査上肝機能・腎機能に異常がみられない45症例を対象とした。対象を舌苔の厚さの程度により舌苔軽度群・中等度群・高度群の3群に分類し, PFD試験による尿中PABA排泄率を検討した。その結果, 舌苔が軽度から高度になるにつれ尿中PABA排泄率が低下し, 舌苔高度群は軽度群に比べて有意に尿中PABA排泄率が低かった。この成績は, 東洋医学的には「脾」の機能に含まれると考えられる膵外分泌機能と舌苔の厚さとの間の関連性を示唆するものと考えられた。

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