日本東洋医学雑誌
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異常感覚と気管支喘息に駆〓血剤が有効であった1例
小泉 久仁弥花輪 壽彦石野 尚吾大塚 恭男
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1995 年 45 巻 3 号 p. 575-577

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抄録

症例は28歳男性。6歳より気管支喘息があった。27歳時に, 前額部が膨らむ感覚, 頬部のしびれ, 目の痛みなどの異常感覚が出現。次第に悪化してきた。伏といった特徴的な脈証と〓血の徴候より桃核承気湯, 桃核承気湯合大黄牡丹皮湯を証に応じて使い分け, 次第に異常感覚が消失。柴朴湯エキス中止後に出現していた喘息発作も, 次第に出現しなくなった。「伏」といった一見虚証と間違いやすい脈の中に実証の脈があることを再認識した。

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