諏訪中央病院分院リバーサイドホスピタル東洋医学センター
富山医科薬科大学医学部和漢診療学講座
1995 年 45 巻 4 号 p. 905-910
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症例は79歳女性。皮膚〓痒感を訴え, 胆道系酵素, 血清ビリルビン値, IgMの上昇, 抗ミトコンドリア抗体, M2抗体の陽性などから原発性胆汁性肝硬変 (PBC) と診断。証にもとづき真武湯を開始。皮膚〓痒感が軽快しないため, 梔子柏皮湯を併用したところ, 〓痒感はその翌日には消失していた。その後, 漢方とウルソデオキシコール酸を併用したところ, 血清ビリルビン値の低下をみとめた。漢方とウルソデオキシコール酸の併用療法はPBCの減黄に有効である可能性が示唆された。
日本東洋醫學會誌
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