鶴見大学歯学部歯科麻酔学教室
1995 年 46 巻 3 号 p. 471-474
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三叉神経痛の治療薬としてカルバマゼピンは広く用いられているが, その副作用も種々報告されている。今回われわれはアレルギー性薬疹のため, カルバマゼピンの服用を中止した症例に対して, 主に漢方製剤によって疼痛を消失し得た症例を経験したので報告する。治療中, 東洋医学的診断と共に症状の変化や睡眠, 排泄などの生活状態を参考に「証」を決定した。その結果, 症例は主に水毒に寒 (冷え) の症状が加わったものと診断した。そこで桂枝加朮附湯を投与したところ, 疼痛は緩快し, その後の経過も良好であった。
日本東洋醫學會誌
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