日本東洋医学雑誌
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大黄の向精神作用
西岡 五夫
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1996 年 46 巻 5 号 p. 631-644

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抄録

大黄の向精神作用について, 化学的, 行動薬理学的及び神経化学的検討を行い, 下記の結論を得た。
1. 大黄の向精神作用成分は, RG-タレニンである。
2. 大黄の向精神作用は, 典型抗精神病薬の作用によく一致するが, 行動毒性を伴わない特長がある。これは, カタレプシーなどを惹起しないこと, また脳内ドパミン神経系の黒質―線条体路に対する影響が少ないことから立証された。

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