46 巻 (1995-1996) 5 号 p. 773-778
芍薬甘草湯によってミオトニーの持続時間が短縮した筋緊張性ジストロフィー症の一例を報告した。本剤は現在一般に使用されている西洋薬と同等の効果を示した。この効果より, 本剤は骨格筋細胞膜のイオンチャンネルにも作用することが明かとなった。その主要機序として glycyrrhizin によるKチャンネルへの作用を考え, 作用部位として apamin-sensitive K channel の可能性を推定した。また, 本剤は5週間連続投与されたが, ミオパチーの悪化は認められなかった。