日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
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漢方における白朮と蒼朮の検討
名取 通夫土佐 寛順田中 伸明川俣 博嗣
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1996 年 47 巻 3 号 p. 419-424

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抄録

「朮」は大きく白朮と蒼朮に分類され, 白朮は利水・補剤として, 蒼朮は発汗・除湿剤として用いられてきた。しかし, 実際に白朮と蒼朮を入れ換えることにより, 自覚症状がいかに変化するかは検討されていない。今回我々は, 漢方方剤中の白朮と蒼朮を4週間ごとに入れ換えて処方検討することにより, 以下のことを明らかにした。
1) 関節痛がある症例では蒼朮を用いた方が有効率が高い。
2) 有効例では「飲みやすい」と答えた人が60%で,「飲みにくい」と答えた人はわずかに9%であり, 味覚が効果判定の一つの指標になり得る。

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