岐阜大学医学部産婦人科
2000 年 51 巻 3 号 p. 447-454
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
婦人科癌化学療法後の血小板減少症を示した, 20症例, 31コースに関して検討した。血小板数10万以下となった症例に対して, 十全大補湯とM-CSFを併用投与した。上記加療にて, 31コース中28コースは血小板輸血を回避したが, 3例3コースは血小板輸血を施行した。また, 化療後で十全大補湯単独投与の前後では, TGF-β1は著増し, 抗腫瘍作用を高める可能性があると考えられた。したがって, 抗癌化学療法中の血小板減少症に対して, 十全大補湯とM-CSFの併用療法は有用な補助療法と考えられた。
日本東洋醫學會誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら