日本東洋医学雑誌
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傷寒論に学ぶ少陽病の病態と治療法
金子 幸夫
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53 巻 (2002) 6 号 p. 639-649

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抄録

少陽は, 太陽の表と陽明の裏に隣接して半表半裏に位置し, 足少陽胆経と手少陽三焦経の経絡の所属する部位とその生理機能を包括する。足少陽胆は疏泄を主り, 手少陽三焦は人体の気・火・水が布散し転輸する機能を主る。風寒の邪が少陽に侵入し, 邪気と正気が相互に争い, 少陽胆の疏泄を主る機能が失調するために, 三焦で気・火・水の布散と転輸が障害され, 少陽枢機が不利になる場合は, 口が苦い, 咽が乾く, 目が眩む, 往来寒熱, 胸脇苦満, 黙黙として飲食を欲せず, 心煩, 喜嘔, 脈弦細などの証候を特徴とする少陽病が発生する。本証の治療は, 小柴胡湯を用いて少陽を和解する。もし少陽病に誤治を重ね, 柴胡の証が消失し, 変証の誰語が出現する場合は, どのような誤治を犯したのかを明らかにし, 出現する証候に随ってこれを治療する。

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