2003 年 54 巻 6 号 p. 1035-1041
少子・高齢社会における増大する医療費にいかに対応するか, 現在の最大の課題である。政府は平成15年3月に診療報酬体系の見直しに関する基本指針を閣議決定した。その内容は (1) 医療技術の適正な評価, (2) 医療機関のコストや機能の適切な反映, (3) 患者の視点の重視, の三点を基本的柱としている。また, 7月には中医協基本問題小委員会に診療報酬調査専門組織が設置された。今後, 本専門組織における調査データをもとに, より科学的な診療報酬体系の構築が重要である。