近畿大学東洋医学研究所
近畿大学医学部附属病院薬剤部
鐘紡記念病院和漢診療科
明舞中央病院内科
2006 年 57 巻 5 号 p. 639-643
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手湿疹における腸癰湯の有効例と無効例の検討を行った。有効7例, 無効6例で, 有効例では肌が色白の患者が多く, また病変は手に限局する傾向があった。一方, 睡眠障害や喫煙習慣がある患者は無効例が多かった。さらに歯肉暗赤化など顕著な〓血症候を呈し, 〓血スコアが高値の場合の手湿疹に対しては無効例が多いと思われた。以上の自他覚症状は手湿疹において腸癰湯を選択する際の指標になると考えられた。
日本東洋醫學會誌
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