日本東洋医学雑誌
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コンパクトデジタルカメラによる舌診の客観化
撮影条件と再現性
篠原 鼎
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2006 年 57 巻 6 号 p. 793-797

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抄録

舌診の客観化を目的として, コンパクトデジタルカメラ (以下デジカメ) を用いた舌写真の撮影条件と再現性を検討した。スモール版のカラーチャートを用い, 舌写真に写し込んだ。デジカメは縦位置とし, グリップを上にして, フラッシュを撮影者からみて左斜め上から行うと, カラーチャートの白飛びが消失した。接写モードで撮影距離を色々変え, ホワイトバランス (以下W. B.) の設定条件を検討した結果, 撮影距離を約10cm, W. Bはをフラッシュモードの時に, 舌写真の白被りが極小で, 調光された画像を得た。舌写真は, 場所, 時間, 撮影者, 被験者の如何を問わず, 再現性に優れていた。客観性ある舌写真を撮影する上で推奨できる撮影方法と考えられ報告した。

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