感染症学雑誌
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非腸管系感染症由来大腸菌のK1抗原検出のためのPCR法の応用と菌の血清型
塚本 定三
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1997 年 71 巻 2 号 p. 125-129

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抄録
大腸菌のK1抗原を調べるために, K1抗原に関係している遺伝子群のなかから特異性の高いneuSの領域についてPCR法を用いて検出する方法を考案した. そこで, 新生児髄膜炎, 敗血症, 尿路感染症などの非腸管系感染症から分離され, 同定依頼された大腸菌を対象としてO: H血清型別を実施し, K1抗原との関係を検討した. 検出頻度の高い血清型は髄液由来ではO7: H-, O16: H6, O18ac: H7, 血液由来はO16: H6であり, 尿由来はO1: H7, O16: H6, O18ac: H7, O75: H-の4血清型が占めていた. 由来が異なるにもかかわらず, 同じ血清型が高頻度で検出される傾向にあるこがわかった. これらの菌株のK1抗原を調べた結果, O1: H7, O7: H-, O16: H6, O18ac: H7の血清型あるはH6抗原, H7抗原を持つ株のほとんどすべてはK1抗原保有株であった.
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© 日本感染症学会
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