感染症学雑誌
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猫・犬寄生ノミのBartonella henselae感染
石田 千鶴常岡 英弘飯野 英親村上 京子猪熊 壽大西 堂文塚原 正人
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2001 年 75 巻 2 号 p. 133-136

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抄録

猫・犬に寄生する2種類のノミ (Ctenocephalidis felis, Ctenocephalidis canis) のBartonella henselae感染の有無を検討した. 飼い猫・犬から採取したノミ62匹について, PCR法によるB. henselae特異DNAの検出を試みたところ, 猫から採取したノミの33.3% (12/36), 犬から採取したノミの26.9% (7/26) からB. henselae特異DNAが検出された. 以上の事実から, 猫ノミ, 犬ノミ共にB. henselaeに感染しており, 寄生ノミが犬・猫への感染媒体であること, および人への直接感染源となり得ることが示唆された.

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© 日本感染症学会
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