感染症学雑誌
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外来インフルエンザ患者の医療費に関する検討
加地 正英久能 治子大泉 耕太郎
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2001 年 75 巻 6 号 p. 460-463

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抄録

本邦では感染症の診断や治療に関する研究は盛んであるが, その医療費に関する検討はごく限られている.
本研究では最も身近なかぜ症候群の中でも多数の罹患者を出し, しかも病院, 診療所へ受診することの多いインフルエンザに注目しその医療費を検討した.
調査対象としたのは2000年1月から3月末まの期間に当院の外来に受診したインフルエンザ患者 (迅速診断キット, 血清中抗体検査によりインフルエンザと診断) と非インフルエンザ (インフルエンザ迅速診断キット陰性, インフルエンザ抗体検査陰性) の患者の2群の医療費について検討した. 調査項目は年齢, 通院日数, 医薬品代 (内服, 点滴), 検査費, 画像診断費, 総計 (初診・再診料など) である.
その結果非インフルエンザ患者 (医薬品代3, 416±124円, 点滴代350±269円, 検査費4853±506円, 総計12, 420±976円) に比してインフルエンザ患者では (医薬品代3, 557±296円, 点滴代670±195円, 検査費6, 577±495円, 総計14, 800±987円) となり高額であることが明らかとなった.

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