肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
症例報告
エコー下生検にて診断し得た線毛性前腸性肝嚢胞の1例
稲見 真木子松岡 俊一大城 周林 順平石上 晃庸藤川 博敏宮川 正秀川崎 篤史荒牧 修三松 謙司久保井 洋一大井田 尚継
著者情報
ジャーナル フリー

47 巻 (2006) 12 号 p. 566-573

詳細
PDFをダウンロード (639K) 発行機関連絡先
抄録

線毛性前腸性肝嚢胞ciliated hepatic foregut cyst(CHFC)は胎児期前腸の遺残に由来する嚢胞で,肝内側区域被膜直下に好発する.画像所見は様々で,乏血性充実性腫瘍や嚢胞性悪性腫瘍,あるいは高度の壊死を来たした肝細胞癌との鑑別が困難であるものも存在する.海外では3件の扁平上皮癌の発生が報告されているが,本邦においては現在までに悪性化例の報告はない.今回我々は健康診断で発見され,エコー下生検によって確定診断がついた症例を経験した.一般的にCHFCは良性疾患であり,典型例では定期的な経過観察でよいと思われるが,本症例においては病変の増大傾向を認めたため悪性化を懸念して腹腔鏡補助下嚢胞核出術を行った.

著者関連情報
© 2006 一般社団法人 日本肝臓学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top