肝臓
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症例報告
ペグインターフェロン・リバビリン療法中に舞踏病様運動を呈したC型慢性肝炎の1例
林 藍子乾 由明渡邊 知英松本 由美吉田 直恵安永 祐一西川 正博
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キーワード: C型慢性肝炎, 舞踏病
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2006 年 47 巻 3 号 p. 129-133

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抄録

C型慢性肝炎の70歳男性. 13年前インターフェロン (以下IFN) の治療歴あり. 今回Peg-IFN/ribavirin療法目的に入院. 治療開始7週目から不随意運動と筋緊張低下が出現した. 不随意運動は右下肢に限局し, 座位で内旋と外旋を繰り返す舞踏病様運動であった. 頭部MRI検査では異常を認めなかった. 治療中止5カ月後に症状は消退した. IFN治療で舞踏病様運動を呈する症例は稀であるが, 留意すべきである.

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© 2006 一般社団法人 日本肝臓学会
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