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肝臓
Vol. 50 (2009) No. 6 P 289-296

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http://doi.org/10.2957/kanzo.50.289

症例報告

症例は81歳,女性.狭心症,C型慢性肝炎にて近医で通院加療中,心窩部痛が出現.肝機能異常を指摘され当院紹介入院となった.腹部超音波検査では肝臓は腫大し,両葉に低エコーとして描出される腫瘍が多発し,肝実質の正常部位をほとんど確認できなかった.腫瘍は単純CT検査でやや低濃度,造影CT検査で造影効果を認めなかった.MRI検査T1強調で低信号,T2強調で同信号,造影MRIで辺縁は造影され,内部は低信号を呈した.全身状態の悪化で死亡し,家族の同意を得て,肝臓のnecropsyを施行した.N/C比の高い単核異型細胞のびまん性浸潤を認め,免疫染色でCD20(+),CD3(-)であり,malignant lymphoma,diffuse large,B cell typeと診断した.今回我々はC型慢性肝炎に合併し,肝臓原発と考えられた悪性リンパ腫を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.

Copyright © 2009 一般社団法人 日本肝臓学会

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