肝臓
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症例報告
肝硬変に筋肉内血腫を合併した2例
田中 寛長沼 篤土田 浩之竝川 昌司鏑木 大輔森 一世新井 理記蘇原 直人小島 明丸田 栄竹澤 二郎柿崎 暁高木 均伊藤 秀明
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2010 年 51 巻 12 号 p. 742-750

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抄録

肝硬変に筋肉内血腫を合併した2例を経験した.症例1は62歳男性,アルコール性肝硬変で治療を受けていた.咳嗽後に腹痛が出現し,CT検査にて腹直筋血腫が認められた.入院後に施行された中心静脈穿刺により,右大腿部にも血腫が出現した.貧血および肝不全が徐々に進行し,死亡した.症例2は74歳男性.C型肝硬変による肝性昏睡で入院となった.胸水に伴う咳嗽が続いていたが,突然右側腹部の血腫が出現した.全身状態が急速に悪化し死亡.肝硬変での筋肉内血腫は致死的であり,臨床上,示唆に富む症例と思われ報告する.

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© 2010 一般社団法人 日本肝臓学会
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