肝臓
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Print ISSN : 0451-4203
症例報告
Pravastatinによる薬剤起因性自己免疫性肝炎が潜在性に進行し肝硬変に至ったと考えられる1例
田尻 博敬増本 陽秀矢田 雅佳千住 猛士本村 健太小柳 年正栗原 秀一大屋 正文
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51 巻 (2010) 2 号 p. 71-77

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抄録

症例は75歳女性.2000年から近医でpravastatinの投与を受けていた.2007年9月AST,ALT値の上昇を指摘されたが自然に低下した.2008年4月,黄疸を伴う肝障害のため当科を紹介され,AST 617 IU/l,ALT 407 IU/l,T-Bil 6.6 mg/dl,Alb 2.9 g/dl,抗核抗体80倍,IgG 1,914 mg/dl,HLA DR4陽性であった.画像所見は肝硬変像を呈しており,肝生検を施行し自己免疫性肝炎(AIH)と診断した.Pravastatin中止とウルソデオキシコール酸投与により肝機能検査値は改善したが,血小板数が徐々に減少し腹水の出現を認め,プレドニゾロン追加投与により寛解した.Pravastatin起因性AIHが潜在性に進行して肝硬変に至った症例と考えられた.

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© 2010 一般社団法人 日本肝臓学会
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