肝臓
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原著
MR Elastographyの初期経験:組織学的線維化スコアとの対比
本杉 宇太郎市川 智章曹 博信佐野 勝廣荒木 力
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キーワード: MRI, , 線維化, 弾性率, 肝硬変
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2010 年 51 巻 9 号 p. 508-512

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抄録

目的:MRIによる肝の弾性率測定法(MR Elastography[MRE])を用いた肝線維化診断の有用性を検討する.
対象と方法:対象は当院でMREが施行されかつ組織学的に肝線維化スコアが確定した56例.MRE用に開発された振動発生装置により体表から弱い振動を加え,この波をMRIの位相画像で検出し弾性率に変換した.得られた弾性率と組織学的肝線維化スコアを比較し受動者動作特性曲線(ROC曲線)で解析した.
結果:F1以上,F2以上,F3以上,F4以上を診断するための最適カットオフ値(ROC曲線下面積)はそれぞれ,2.6 kPa(0.97),3.6 kPa(0.95),4.1 kPa(0.96),4.2 kPa(0.96)であった.この値を用いF3以上の肝線維化をMREで診断した場合,感度80%,特異度100%であった.
結論:MR Elastographyは肝線維化を予測する有用な検査法である.

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© 2010 一般社団法人 日本肝臓学会
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