J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

肝臓
Vol. 53 (2012) No. 1 P 42-47

記事言語:

http://doi.org/10.2957/kanzo.53.42

症例報告

症例は65歳の日本人男性.2008年12月にB型慢性肝炎(Genotype C)指摘され,2009年12月よりエンテカビル(0.5 mg/日)とペグインターフェロンα-2b(80 μg/週)の48週間併用治療を開始.その後ウイルス量・HBe抗原価・HBs抗原価の減少を認めた.開始後44週時点でウイルス量は検出感度以下になるとともに,HBeセロコンバージョン・HBs抗原の消失,48週治療後半年以上経過した現在はHBsセロコンバージョンを維持している.HBs抗原自然消失例の報告は散見されるが,本症例は治療により引き起こされたHBs抗原消失例であり,そのような報告は少ない.また,本症例は治療前後の肝組織のcovalently closed circular DNA量や血清HBコア関連抗原量やHBc抗原の免疫染色を治療前後で比較できた点で,貴重な1例と考えられたため報告した.

Copyright © 2012 一般社団法人 日本肝臓学会

記事ツール

この記事を共有