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肝臓
Vol. 53 (2012) No. 12 p. 853-861

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http://doi.org/10.2957/kanzo.53.853

症例報告

若年者B型慢性肝炎3例にインターフェロン(IFN)治療を行った.何れもfamilial clusteringを有するキャリア発症の母児感染例で,遺伝子型は全例Cであった.まず全例に天然型IFNα 600万単位4週連日投与を行った.30歳男性は同IFNを週2回,次いで週1回に漸減したところ,HBe抗原のセロコンバージョンを来たし,肝機能正常となった.33歳女性はCH(F4/A2)で,同様に漸減後,peg-IFNα2a 90 μg週1回皮下注としたところ,HBe抗原陽性ながら,肝機能正常となった.41歳独身男性はCH(F3/A3)で,同様に漸減後peg-IFNα2a 90 μg週1回,次いで180 μg週1回に増量したが,ブレークスルーを来たし,エンテカビルを併用投与し,肝機能が改善した.IL28B遺伝子は前2者がmajorホモ,後者がminorホモであり,IFN抵抗性宿主因子であった可能性がある.

Copyright © 2012 一般社団法人 日本肝臓学会

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