肝臓
症例報告
インターフェロン併用集学的治療を行ったC型急性肝炎の2例
岩下 英之釈迦堂 敏西澤 新也久能 志津香松本 照雄國本 英雄四本 かおる福永 篤志櫻井 邦俊平野 玄竜上田 秀一横山 圭二森原 大輔坂本 雅晴阿南 章竹山 康章入江 真岩田 郁大田 和弘早田 哲郎井上 和明与芝 真彰向坂 彰太郎
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53 巻 (2012) 2 号 p. 101-108

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抄録

症例1は30歳代の男性.出生時の合併症によるてんかん発作を繰り返すため,抗てんかん薬を内服中であった.てんかん治療のため近医入院中に肝障害と意識障害を認め,当院紹介入院となった.高トランスアミナーゼ血症,プロトロンビン(PT)活性38%,肝性脳症II度,C型肝炎ウイルス(HCV)抗体低力価陽性,血清HCV RNA陽性より,HCVによる急性肝不全昏睡型と診断した.感染経路は不明であった.症例2は30歳代の男性.医師.HCV抗体陽性患者からの血液汚染事故によりC型急性肝炎(AHC)を発症した.入院後,低PT活性が持続し黄疸が遷延した.2症例ともに早期に集学的治療を行ない,インターフェロン(IFN)治療も併用した.IFN併用集学的治療により,肝機能は改善した.急性期を脱した後にもIFNを継続することでHCVの持続感染を阻止できた.HCVによる急性肝不全やAHCにIFNが有用である可能性が示唆された.

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© 2012 一般社団法人 日本肝臓学会
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