肝臓
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症例報告
ひきこもりにて肝不全の発見が遅れたWilson病の1例
山子 泰加道堯 浩二郎白石 明子相引 利彦奥平 知成川村 智恵中原 弘雅須賀 義文畔元 信明平岡 淳宮田 英樹宮本 安尚二宮 朋之田中 光一安中 哲也楳田 祐三八木 孝仁
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2014 年 55 巻 12 号 p. 749-755

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抄録

症例は20歳男性.全身倦怠感を主訴に近医を受診し,発熱,黄疸がみられたため精査加療のために当科へ紹介された.受診するまでの約3年間ひきこもり状態であり,家族と同居していたが,家人と接することが少なかったため家人は病状に気づかなかった.各種検査からWilson病による肝不全と診断し,保存的加療を行ったが軽快せず,生体肝移植を行った.移植後は経過良好で,現在外来通院中である.Wilson病は多彩な精神,神経症状を示しうる疾患であり,ひきこもりにて肝不全の発見が遅れたWilson病の1例を経験したため報告する.

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© 2014 一般社団法人 日本肝臓学会
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