肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
原著
ナッジを活用した術前・入院時肝炎ウイルス陽性者の非肝臓専門医師からの紹介受診率向上対策の取り組み
藤岡 ひかり菊池 健太郎松本 光太郎大谷津 翔成山 倫之幸山 正吉田 稔守時 由起原 眞純
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 63 巻 5 号 p. 224-231

詳細
抄録

当院では術前・入院時の肝炎ウイルス検査陽性例にInfection Control Team(ICT)が肝炎ウイルスラウンドを行い,消化器内科への紹介依頼を電子カルテに記載している.開始初年度の検証で非専門科の医師からの紹介受診率が低いこと,中でも短期入院患者で低いことが明らかになり,向上のため2年目初頭の院内感染対策講習会でナッジを活用して呼びかけを行い,有効性を検討した.その結果短期入院例の紹介受診率はラウンド開始前14.3%(3/21),初年度31.6%(6/19)から2年目66.7%(8/12)と上昇し,開始前と比較して有意な増加を認めた(p<0.01).短期入院例を担当する非専門科の医師には,紹介依頼のカルテ記載のみではなく,ナッジにより自発的な行動変容を促すことが紹介受診率の向上に有効である可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 日本肝臓学会
前の記事 次の記事
feedback
Top